クラス指導に向いていない方

勉強できる力とクラス指導ができる力は同じではない

塾で指導をすることを選んでいる方々は、勉強が得意で教えることに興味があることが多いです。しかし、実際自分が勉強を理解する力と、他者に教えるという力は、必ずしも比例するものではありません。特にクラス指導は、勉強ができても、向かない方には向きません。クラス指導は、自分が1人なのに対して、生徒は何人もいます。そのため、ある程度理解力が同じ子どもが集められていたとしても、つまづくところや授業をした時の反応は様々です。その中で、一定のペースを保ちながら、子どもたちの進行度を合わせつつ指導を進めることは、困難なことが多いです。時として臨機応変な対応も求められますし、クラス全体を見ながら指導ができる力も求められます。そして、それらができないと、子ども達は指導を聞いてくれなくなりますし、学力が上がらずモチベーションが下がるという負の連鎖に陥ってしまいます。

クラス指導に向かない方が自分の力を活かすには

クラス指導ができないからといって、塾での指導を諦める必要はありません。そんな方にやってみてほしい指導は他にもあります。例えば、個別指導です。個別指導ならば、対象の生徒1人に集中しながら、その生徒に合わせて指導をすることができます。また、その生徒がつまづいてしまった時も、その子がある程度理解できるまでじっくり教えてあげることができます。逆に、理解が良好で進みの良い部分はペースを上げて指導することも可能です。また、個別指導等で自身の教えるというスキルを向上させたうえで、少人数の指導に移り、最終的にクラス指導ができるようになることもあります。ですから、クラス指導で1度挫折してしまったとしても、他の教え方や自身のスキル向上から再トライというように、選択肢はあるのです。